Sample Cafe

シェフの日記シェフの日々や歴史をつづる 


11月号

えっ コレうどん‼️ 私が上京して初めて東京の専門店で出て来たうどんを見た時に感じました
お汁は真っ黒で自分は狐うどんを頼んだのだけど なんだろうこの真っ黒なお汁周りの人をチラ見すると皆さん同じく真っ黒な 私が小さい頃から食べていたうどんは丼の底まで見える透明なお汁でした
当時の私にはチョットしたカルチャーショックでしたその後も、蕎麦を食した人が蕎麦湯なるものを店員さんに
注文何やら白濁した湯気が出てるものを 今まで食べてた蕎麦つゆのなかに入れて美味しそうに飲み干しているのを
見て 自分も狐うどん食べ終わったら蕎麦湯お願いしようかなあーそんな事 思いながら食べていると隣りの方の注文した
力うどんが運ばれて来て チラリと覗くとやはりお汁は真っ黒と思ったら上に鎮座している主役の餅が四角いでは有りませんか
今迄に四角い餅など見た事もなく存在すら知りませんでした生まれて初めて丸い餅以外を見ました
私は その時 用意ならぬ所に住む事になったなぁ 早速 寮で仕事から帰って来た先輩たちに 蕎麦屋での出来事を話したら
横浜出身1人後全員東北、関西九州 どうやら関西から西はお汁は透明感がある様ですね
お酒が進むにつれ郷土料理の自慢が始まり新潟の先輩はウチのばあちゃんが作る笹団子が1番美味い 茨城の先輩は母ちゃんが納豆作って食卓に何時もあったスーパーの納豆とは全然違って美味いぞ おい聡おまえの所の郷土料理はなんだ ウーン馬刺し 馬の刺身か気持ち悪いな そんな物食べるのか 当時はまだ馬刺しは認知されておらずここに居る寮の先輩達も食べた事も見た事も有りませんでした このままだと美味しい馬刺しを提供している方々に申し訳ないどう美味しさを伝えたら そしたら横浜出身の先輩が 俺は食べた事ないけど親父とお袋が熊本旅行した時に食べた馬刺しは最高だった横浜に帰ってからも また熊本の馬刺したべたいねーと言ってるよと 助け船を出してくれたのでなんとか面目保てました 今はグルメ番組やSNSなどで情報が溢れていますが当時は現地に行ってビックリと言う事もありました
美味しいものが沢山あって私
追記 私の育った九州 熊本ではあまり蕎麦を食べる習慣 環境も無かった様に記憶してます
近所にうどん屋ラーメン屋はあっても蕎麦屋は無かったですね
だから東京に出て来た時うどんたべて蕎麦湯を頼みそうになっちゃいました。

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